2010年3月21日

嘘の嘘のそのまた嘘

世の中には嘘が蔓延している。嘘の記憶や嘘の調書。嘘の見解に嘘の知識。そういったものが近い将来、Kindleでダウンロードできる時代になるかと思うとゾクゾクする。もちろん『楽しみ』として。

ウォーリック大学の研究者であるStuart Cadwallader氏によれば、IQが高い中高生ほど、ヘビメタをよく聴いているという。才能にあふれた中高生ほどストレス発散のためにヘビーメタルを聴く傾向があるのではないかと推測しているらしい。




とりあえず、この調査を実施したスチュワートさんの頭が“完全に悪い”ということは置いておいたとして、中高生のころからメタルを聞いている僕の見解としては、ぜんぜん頭が良くなりません。どうしたらいいのでしょうか。




メタルゴッドことJudas PriestのPVには迷作が沢山あるのですが、前半のマッスルシーンの不可解さは、さしもの才能にあふれた中高生でもクリアできないのではないでしょうか。「ホットロッキンッッン!!」といいながら焼け石に水をBukkake(ぶっ掛け)る映像は、あまりに難解すぎるテーマです。旅行などに行き、宿泊施設にサウナがある際は、僕も必ずといっていいほどやってしまいます。




森ガールなぞという言葉が世間では認知されているようですが、日本のメタルシーンではその数年前から“森メタル”という言葉が浸透していたことをご存知でしょうか? 彼らはその火付け役ともいえ、LOUDPARK06に参戦する予定だったのですが、あえなくキャンセル。このフェスティバルに参加した僕は大変残念に思っていたのですが、ANVILを見れたのは良かったです。そうです。映画『ANVIL』のラストシーンは、このLOUDPARK06だったのです。ということは、あの撮影を終えてからANVILの二人は2年間まったく売れていない状況が続いていたというわけです。ちなみに、この映画。いまだに二人にとって「メタル界の名プロデューサーはクリス・タンガリーディス」という認識が切なかったりと、所々にメタル好きでしか分からない悲哀が隠れていたりします。




見事なまでの知性のなさ! 『知性は方法や道具に対しては鋭い鑑識眼を持っていますが、目的や価値については無為です』というアインシュタインの言葉を表現しているかのようです。品格、品格と繰り返していた安倍さんに送りつけてやろうかと思えるほどのクオリティ。WASPは、この曲以外にも「chainsaw charlie」などメタル史に輝く名曲を沢山残していますので、「人は見た目で考えちゃダメ!」の典型です。

そうそう。最後に。
先日、さいたまスーパーアリーナにてACDCのライブを見てきました。




最高。

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2010年3月8日

「もじあるき」表参道編 再放送のお知らせ

ご無沙汰しております、ごろりこと大里です。
ダメ工房で制作している、BSフジ「Beポンキッキ」の1コーナー「もじあるき」再放送のお知らせです。

【放映日】
2010年3月15日(月)
BSフジ「Beポンキッキ」
朝7:30~8:00 (再放送 夕方5:00~)
(うち10分間)

【出演】
チェルシー舞花/清水優哉

【内容】
街を歩きながら、毎回決められた文字を探すコーナーです。
今回は表参道で「て」を探します。

【よもやま話/昨年書いたもの。】
毎回手作りのような制作スタイルで、放映間隔が妙に空いてしまうのが心苦しく思ったり…。毎週やってるような番組って、どういう風に作られてるのかなあ。まあでも、ロケハンから構成、収録、そして映像つないでアニメ入れて、スタジオでフィニッシュするまで、きっちりと携われるのは作り手としては楽しい。相当、非効率的だけれど、この「手作り感」は大事にしていけたらなと思う。

【再度よもやま】
ちょうど昨年のいまごろロケハンをし出したというような作品だと思う。同じ季節だから放映するのかな? 優哉くんの突然のロケ離脱→トイレ→手を洗ったかどうか問題の勃発、というあたりがポイントな作品ではありますが、個人的にはよっつと苦しみながら作った、幽霊のおじいさんにも注目していただければと思います。ほんと一瞬しか映らないけど。

ちなみに、もじあるきはその後撮っておりませんが、いま制作メンバーは、それぞれの敷地に戻り、それぞれの制作活動をしています。なぜ終了宣言をしないのか、という話は、またあらためて書きます。できれば、またよっつとアヅマさんと集まって、Ustとかで生もじあるきやりたいです。

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2010年3月1日

冥途

「萌え」という単語がどれ位前に生まれたかは知らないが、少なくとも10年前にはもうあったと記憶しているよっつです。おはようございます。
では老舗と言われるメイド喫茶もオープンから6年、というのが意外に最近に感じるのは僕だけだろうか? ブームは過ぎ去って落ち着いていると思っていたから驚いた。

つい最近、メイド喫茶を数軒はしごした。僕の事を知っている人は、いかに僕がメイド喫茶に似合わぬ男かわかってもらえていると思うが、勿論初体験だ。ロケハンで行ったのだが、そういう機会が無ければこの先も入る事は無かっただろう。
以下、それぞれのお店の印象を備忘録として。


●1軒目 ミア・カフェ
多分、元は普通の喫茶店であったところを居抜きでそのまま使っている感じで、ウェイトレスがメイドである事以外は普通の雰囲気。
実地見聞という事で、オムライスを注文してケチャップをかけてもらう。
何を書いてもらえるかはリクエストに応じる、との事だったので、「マヨネーズ」と書いてもらった。
同席した監督曰く「あり得ない」リクエストだったらしい。逆に普通は何と書いてもらうのかが気になる。
この後もう2軒回ったが、女の子のレベルは一番高かった。

●2軒目 ぴなふぉあ2号店
苦笑してしまう体育会的なノリという意味で、雰囲気的に牛角っぽい。だがその分一般的に「入門編」として適した店であるように感じる。個人的にはクラスの面白くない人気者が仕切っている学園祭の出店のような感じのため、居心地はそんなに良くなかった。
注文したメニューに、メイドさんと一緒に呪文を唱えるシステムがあり、「声が出てなかったらやり直し」というのも辛い人には辛いだろう。だが、試しに明らかな不快感を顔に出していたら、その呪文をいくらか簡単にしてくれるというところも現実的。
ドラマの「電車男」のロケ地に使われたというのも納得。つまりあくまでライトな感じで、色々と都合が良さそう。
因みに唱えた呪文は、
「おいしくな~れ(手でハートを作って)、萌え萌え、イケメンビーム」
(男装メイドさんによるもの)
「(メイドさんが早口言葉を言った後、皆で)おいしくな~れ」
(サークルの部長みたいなメイドさんがハードルを下げてくれた呪文)

●3軒目 ディア・ステージ
3階建てで、1階には特設ライブステージがあり、メイドさんや地下アイドルのライブが定期的に行われているため、「オタ芸」鑑賞目的で訪問。
待ち時間の間に時間を潰そうと思ったものの、2階のメイド喫茶は満席で、3階のメイドバーに行く。
とは言ってもメイド服を着た女の子はひとりも居らず、「2ショットチェキ」等の独自メニュー以外は普通のバーと大差無い印象。
ライブで初めて観たオタ芸は、意外にもオイパンクの延長線上のような感じで、アイドルライブっぽい点は皆が振り付けを覚えているところくらい。あとは精神的にも物理的にも距離が近いせいか、カラオケボックスで飛び交う合いの手みたいなコール&レスポンスが行われていた。

●総括
メイドさんのサービスを自然体で受け入れている客はひとりも居なかった。皆どこか照れ臭そうで、逆に目が座って役柄に没入しているメイドさん(特に1軒目)の方が個人的には好印象。
余談だが、メイドさんの個人ブログにはたまに真の狂気が潜んでるようなブログがあって動悸が激しくなる。
最近見付けた、かの名高きリトル・ペブル同宿会信徒さんのブログに通じるヤバさを感じる事がある。


メイド喫茶そのものの印象は、可愛いメイドさんが居れば眼福なんだとは思うが、何より喫茶店で何かにつけて話し、話しかけられるのはうざったくてしょうがない。
アメリカのダイナーみたいなものだと思えば良いのかも知れないが、それだとメニューが高過ぎる。
結局キャバクラみたいなもの、という印象に留まり、自発的にはこの先も行く事は無いだろうと感じた。


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2010年2月19日

vancouver olympic

早いものでトリノから4年が経過しました。
4年前のトリノでは、カーリングに大ハマリしてしまい、Youtubeをはじめ、方々でネタ探しに明け暮れておりました。
そんななか見つけたのがコレでした。



『人間はハマってしまうと、こんな物騒なものにまで行き着いてしまうのだなぁ』と、今の自分が過去の自分に警鐘を鳴らしている次第です。
ボードの点数が66666…(number of the Beast)ではなく、なぜ8並びなのかイマイチ理解できませんが、久々に「正統派バカメタルPV」を見た気分で、とてもほっこりしたのを覚えています。

そんなスウェーデンチーム。デュポン姉妹擁するデンマークに勝利するなど、調子はなかなかのようです。PVでノリノリのアンナさんも健在のようで、日本チームとの対戦がいまから楽しみです。
METAL IS FOREVERとはよく言ったもので、スウェーデンチームの面子が、4年前とほとんど変わっていないというのも色々な意味で驚きです。 

“氷上のチェス”などと知的なイメージが先行しがちのカーリングですが、意外とBurning!Burning!だったりしますので、みなさんもご覧になっていただければ幸いです。
説明するまでもなく僕はスウェーデンチームを応援しているため、スウェーデンチームを中心としたプログラム構成の民放キー局が、ある日突然空から降ってくればいいなぁと願ったり願わなかったり。
そんなバングーバーの日々が続いております。

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2010年2月17日

跳躍7次元

よっつです、こんばんは。


●被写体の輪郭のエッジがぎざぎざにならないよう、鏡に映して撮影する。
●ブラックミスト等、各種フィルターを使って光を散らす。
●カメラの前にガラスを1枚用意し、ピントを合わせたいもの以外が映り込む範囲にワセリンを塗って劇的なフォーカスを生み出す。
●暗部を引き締めるために銀粉を塗した黒いスクリーンに撮影素材を投射したものをさらに撮影する。


以上はデジタルビデオで如何にフィルム撮影的な画を得るか、という目的で、金の無い学生時代に見知ったひと工夫の数々だが、慎ましい努力を無にするどえらい奴が現れてしまった。


Canon EOS 7D



このデジタル一眼レフカメラにはおまけ機能でHDで動画の撮れる機能が付いているのだが…。
噂には聞いていたがとんでもない代物だ。
おまけの域を超えている。
最近のお仕事でよく触らせてもらっているので、先日行ったカメテスの画像を載せてみますが…。



どうですかこの後ろのボケ具合。怖ろしい事に被写体のづけしからの距離は2mも離れてないのです。









因みにこの画像は興奮の余り加工した画像で、特に意味はありません。

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2010年2月8日

怪物

こんばんは。工房員の我妻です。

珍獣って、響きが面白いだけです。やっぱり「珍」の要素を動きやら態度やらで示してこそ、珍獣たる面白さがあると思うのです。珍獣といわれる動物が、ピクリとも動かなかったら、やっぱり興味が殺がれちゃうわけでしょ? 

むかし、リットン調査団のトークライブを見に行ったとき、そんなことを思った。普段、舞台で「シャイニングウィザード」とか「鶴田のニー!」とか飛び跳ねている人たちが普通に喋っているのを見たとき、物凄い違和感を感じてしまったのです。まったく動かない。珍獣は、動かないとただのアニマルだということに気が付いたのです。止まっていても成立するのは、そりゃ動物じゃなくて実は怪物なんだよ。

余談開始。
でも、トーク中の2時間、水野さんの左手がずっと震えていたのには好感が持てた。あれはセブンセンシズだった。ピンクフロイドの「ザ・ウォール」なんかを、あの震えと合わせてかければ最高の興ざめになるはず。舞台で震える人なんて嫌いだけど、舞台で震えない人間はもっと嫌い。
余談終了。

少し前、怪物を見た。
それはゾウでした。2月3日のこと。岡山市の池田動物園が、飼育しているゾウの「メリー」に恵方巻きを食べさせるというnews映像を見たときのことでした。その恵方巻きは、トウガンの中にシャリに見立てたサツマイモと、小松菜、ニンジン、バナナなどを入れた“2本で重さ10キロ”もあるゾウ用としてこしらえた特製のものだった。断面部分を見ると、粉々にされ散りばめられた彩り豊かな野菜が、我々が食す恵方巻きと同じようなデザインになっており、たしかにそれは恵方巻きとして遜色のない出来栄えを誇っていた。

丁寧に飼育員が、ゾウを西南西の方角に誘導し、あの長い鼻に特製恵方巻きをクルクルっと巻きつかせて、口に運ばせようとしていた。
だけど、刹那にゾウは恵方巻きを足で踏み潰すや粉砕し、地べたのうえで残飯状となったそれをムシャムシャと食べ始めてしまった。もちろん西南西なんか向いてやしない。

こいつは怪物だ、と僕は映像を見ながら思った。

「引越しのご挨拶に伺いました」と、新たに隣に居を構えることになったお隣さんから、挨拶がてら粗品を渡された瞬間、それを足で踏み潰し、箱から飛び出た何かしらの物質を凝視しつつ『わざわざお心遣いありがとうございます』と挨拶したらどうなるだろう。
どんな形であれ、“奥様は魔女”ならぬ“隣人は化け物”というソープオペラが幕を開ける。

ゾウに恵方巻きという人間の文化を押し付ける光景。口に運ぶ気配すら見せず、いきなり足で冬瓜を粉砕するゾウの動物本来の凄さを見たとき、やはりゾウは怪物なのだなぁと畏怖を感じてしまった。

カズ三浦カズ「人間も動物ですよ」(「日本も世界ですよ」的な)

ならば、ゾウからみれば、無理やりワケの分からない物体を鼻に巻きつかせられ口に運ばせようとした人間たちこそが怪物に写ったかもしれない。ムシャムシャと残飯を食い散らかす怪物・ゾウと、それを満足そうに見つめる怪物・飼育員さんたち。その中間に、バラバラと散乱する野菜たち。あれは、まるで中国とアメリカに挟まれる日本?! 気が付くと、そこには政治的ポンチ絵が完成していたのでした。

享保13年。
長崎から2ヶ月かけて江戸までゾウを連れてきたとき、東海道には多くの見物人が訪れたという。京都を通過する際には、天皇にお目通りすることとなり急遽、ゾウに従四位が贈位された(無階ではお目通りができないため)。歩いていただけなのに、従四位。ちなみに石田三成も従四位。

カズ三浦カズ「人間も動物ですよ」(「日本も世界ですよ」的な)

色々あるが、春先にゾウを見に行こうと決めた。そんな日記です。

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2010年2月2日

ゆきゆきて

どうも、よっつです。 

最近は割と大きな仕事でばたばたしているのだが、1日が運良くスポッと空いたので、ピーター・ジャクソンの新作「ラブリー・ボーン」を見に行った。
なので順当に行けば映画の感想日記になるはずだが、今日は多分そうならない。

本当は吉祥寺にでも観に行きたかったのだが、雨のせいで渋々新宿へ観に行った。指定席の映画館はあまり好きじゃないのだが、映画の日だから仕方無いか、と自分を納得させた。

映画はペンギンの人形が入ったスノードームにまつわるエピソードから始まり、以後キーアイテムのひとつとして使われていた。
ピーター・ジャクソンらしい幼女殺人鬼の執拗な描写に感心しながら、殺された主人公が死後しばらく、現世と天国の狭間で思い通りの世界で遊んでいるシーンは「俺の作りたかった春のシオンはこういう感じなんだよ!」と悔しい思いをする。
ピーター・ジャクソンはスプラッター界の神であるが、イコールそれはファンタジーの鬼であるという事が、一連のシーンを観れば納得いくはずだ。
ストーリーの進行は、多分この作品は主人公と同じ14歳の少女向けなため仕方無いとはいえ、幼女殺人鬼の最期が天罰チックなのが腑に落ちなかったが、デレクばりの崖からのダイブを決めるので良しとしよう。

そんなこんなで劇場から出ると、雨は雪に変わっていた。




南国生まれだからか僕は雪を見ると無条件に嬉しい人間で、意味も無く新宿近辺をぶらつく事にした。
「タイムズスクエア辺りえらい事になってる気がする」
根拠も無くそう思い、自分はスノードームの中で満たされた生活を送っているペンギンなのだと思いながら街を歩く。

雪はしっかりした結晶になったり、シャーベットみたいになったりしながら降り続く。極小サイズのレフ板になって新宿の明かりを空気に跳ね返し、いつもはやかましいネオンや看板をやわらかい霞に隠す。

新宿駅南口に着くと、案の定タイムズスクエアの遠近感は雪に狂わされれていて、工事現場の向こう側に本物のタイムズスクエアがあるみたいになっている。時計は青白い、朧ろ気な光で、現在時刻はよくわからない。



家に帰ると、近くの駐車場にはもふもふと雪が積もっていて、写真を撮った後踏んで回った。



そういうわけで、もう良い歳なのににやつきながら夜の街をほっつき回っているうちに、映画の事は頭から飛んで行きました。



「岬には岬の掟雪積もる」―。
(どんな町や村にもある種の掟のようなものがあり、人々は普段それに従って生活しているが、ある日雪が全てを白く塗り潰して、どんな掟も消え去ってしまった)

これは祖父が読んだ句の一首で大好きなもののひとつだが、雪に過剰な魔力を感じるのは血のせいか、土地柄なのか。
多分東北の人とかは定例行事どころか逆に災害として受け止めるだろうからまた違うと思うけど。しかしご当地の災害で言うと台風ですら、死者を尻目にちょっとはしゃいでしまう事は否定できないからやっぱり血なのかねえ。

そんな事を考えながら、明日には欠片も残ってないであろう雪を踏み付け、キシキシと悲鳴を上げさせていた。

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2010年1月25日

花や四季

初夢はどうだった?」
という話題は、正月が明ける位までの新年の挨拶後に切り出される話題ランキングで絶対に首位を奪う事は無いものの、さりとて30位を切る事は無さそうな気がするよっつです、こんばんは。

ただし夢の内容を覚えているなんて事は余程印象深い夢を見ないとあり得ないし、そもそも夢は覚えている、いないに関わらず毎日見るものだという話もある。
もしも厳密に31日深夜~1日早朝に見た夢が初夢である、と定義されるならば、その内容が悪夢で、しかも記憶に残らなかった場合、誰かに話して夢が叶わないように仕向ける事ができなくて嫌なので、僕は毎年初めて印象に残った夢が初夢であると勝手に定めている。
因みに僕の今年の初夢は、午後6時を過ぎるとカニバリズムに目覚めてしまうロンドンブーツ淳の住処である地下迷宮から、スーパーのレシートの裏に書かれたメッセージを頼りに脱出を図る、という夢だった。話すまでも無く叶わないだろう。


「では、誕生日の記念に何でも好きな夢を叶えてあげましょう」
との妖精の囁きに乗って、生まれて初めて浅草の花やしきへ行く事にした。



浅草といえば、昨年までやっていた「もじあるき」の初ロケを敢行した場所であり、メジャーな仲見世通り~伝法院通りは飽きる程歩いていたので、「朝の番組に似つかわしくない雰囲気」という理由でロケを見送った浅草六区で腹ごしらえをする事にした。

ぶらぶら歩いて、フィーリングに任せて入った飲み屋の牛めしが大ヒット。量が少々物足りないが、よく煮込んである牛肉と、見た目大根・食感強いて言うなら蒟蒻、の謎素材が最高に美味い。



テレビでは丁度競馬中継をやっていて、僕ら以外の客は皆競馬新聞片手のダーティ・オールドメンで、最高に場違いだったのだが、最近競馬に興味を持って競馬場に行った話をしていると、隣の客が少し目を見開いてこっちを向き、「若いの、競馬に興味があるのかい?」という表情で振り向いた。気をよくしてくれたのか、騎手の誰かの話を聞こえよがしな独り言で口に出していたが、申し訳無い事に僕らはそこまでの知識はまだ無かった。
だがまあ、幸先良いスタートである。

花やしきに着いてみると、沢山のコスプレイヤー達があちらこちらでポーズを決めて写真を撮っている。どうも今日はそういったイベントが園内で開催されているらしい。しかしジェットコースターに並んでいるルフィは妙だ。普段もっとスリリングな体験を、海賊王を目指す過程で経ているだろうに。
だが、周りの一般客の人達も別段関心を示さないところを見ると、コスプレというものが相当な市民権を得てるんだなあと実感する。

そんな感じで、花やしき名物の一般家屋を突っ切るジェットコースターや、打ち上げ式のアトラクションを順当に制覇した後、やはり場所柄ノスタルジックな気分になってしまい、昔懐かしのびっくりハウス、ホラー風味のコースターライド、そしてリトルスターという回転する星型の装置を堪能した。
特に個人的に子供の頃から大好きなびっくりハウスでは、ちょっとはしゃぎ過ぎてしまい、対面に座っていたコスプレイヤーカップルの「それ程でもない」という印象を覆す程はしゃぎ過ぎてしまい、カップルに「座る位置が悪かった=僕の座っていた側で体験すれば僕の様な恍惚感を味わえるに違いない」という勘違いを生じさせてしまい、「もう1回あっち(僕が座っていた側)で乗ってみようぜ」なんて話をして列に並び直していた。悪い事をした。

その後ゲームコーナーへ行き、弓射ちという珍しいものがあったので体験。





結果は3本中2本、俵の的に刺さったものの、得点になった(黒い箇所に刺さった)のは内1本で、竹とんぼをもらって帰った。




明日からは今年1発目の大きな仕事が始まる。
今年2発目以降をものにするためにも、気を引き締めないとというところだ。

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2010年1月23日

同窓会

こんにちは。工房員の我妻です。

先日、同窓会というものに行ってきた。厳密には、10人程度が集まるプチ同窓会とでもいおうか。僕は中学を卒業してから、なんどか引越しを繰り返してきた。当時はケイタイ普及夜明け前。小学校~中学校の旧友とのパイプはゼロに等しく、風の噂で彼らが今何をしているのかということを聞いているに過ぎなかった。

僕にとって、「一番面白かったのはいつだろう?」と振り返るとき、揺るぐことなく『小学校~中学校時代』であったと考える。そこを過ぎ去ってからは、“いかにつまらなくならないか”だけを考えて、日々生きていたような気さえする。あのときが沸点であり、あれ以上面白いものはこの世に存在していないとすら思う。全てが面白おかしく狂っていた。

今では30歳になってしまっている。中学卒業から数えると15年も会っていない。明日死んでしまったら、半生会わなかった計算になってしまう。自分を形成したであろう友人たちだが、人生の半分以上も顔を会わせていないとなると、もはやそれは疑わしきもので、本当にそこに実在していたのかも、思い出もあやふやだ。あんパンの中身は、当然あんが入っている。人生の半分以上、当たり前のようにそこにあったあんパンを食べていないとなると、やっぱり「あんパンの中身は本当にあんが入っているのだろうか?」と疑わしくなるものなのか。

そういう中で、たまたま、
小学校~中学校時代の面子と会う機会に恵まれた。

一緒の塾に通って一緒の団地に住んでいた仲の良かった友人が、美術刀剣刀匠の資格をもった立派な『刀鍛冶』として岡山で働いていることが分かった。偶然にも刀鍛冶としての彼のHPを見つけたことから判明したことだった。唯一僕と連絡網のある小学校時代からの友人が、彼にメールを送り親交が復旧した。1月は東京庵で仕事があるとのことで、だったらその時に会おう。連絡が取れて、来れそうな人間が集まるというアンオフィシャルな同窓会を開こう。

彼は同窓会の前日まで、他の刀匠と仕事をするため山篭りをしていたらしい。決して空手バカ一代ではない。その刀匠の庵が山の中にあるからということらしい。山から下りてきた彼を囲んだ旧友の数は10人程度だっただろうか。ただただ懐かしく、本当に嬉しかった。15年会っていないというのは、15年月日を重ねている。「案外、歳を取ってみるもんだなぁ」と妙に思ってしまった。

15年という褶曲した月日の稜線は霞がかり、川底を覆うように堆石した各々の15年は計り知れないし、推し量れない。色々変わっている部分もあるけど、まったく変わっていない。こうやって顔を合わせるだけでこんなにも嬉しいということが面白い。またいつ会うのか分からないけど、集まった面子のほとんどと15年もあっていなかったというのは、いまとなってはそれすらも良き思い出。

まるで蜃気楼のようだった。
朝方家に帰ってきたときは、昨日のことを“まるで昨日のことのように”思い出していた。ヘルツォークの『アギーレ』で、キンスキーが客船を人力で山越えさせるシーンがある。なぜだかあのシーンが、今はいっそう分かる気がする。
来月から個人的な今年の山場が始まる。その目前に30歳になり、旧友との連絡網が復興した。昨日の蜃気楼のなかで、僕は霞を食べることが出来たのだろうか。その答えはこれからだ。

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2010年1月17日

因縁の府中自動車試験場へ

こんにちは。工房員の我妻です。

先日、因縁の府中自動車試験場に、免許の更新に行って来ました。
≪なぜ因縁になったのか?≫については、以下の「府中試験場~免停返上篇」をご覧下さい。

———————– 
ある日のこと。

苦虫を噛み殺しながら東府中くんだりまで交通違反者講習を受けに行ってきた。ルサンチマン100%の芳醇な殺気を漂わせながら、自動車講習を受けに。はっきり言ってね、席について左右前後を見渡すと、どいつもこいつも一癖ありそうなケダモノばかりで、とてもじゃないが堅気な人間なんて一人もいない。そりゃそうだ、平日の早朝からこんなデッドエンドにいる輩は基本的にヤクザな商売している人間しかいねぇもん。

トラッカー、ビラ配り、サンドウィッチマン、ニート、ホスト崩れ、ベーゴマ職人、ロマンスグレー、そして俺…そんな人間たちしかいないわけでね。言わば、違反者たちによる違反者のための人間動物園ですよ! 人間学園「ZOO」と名付けよう! まず最初に、それが違反講習の本質だと理解していただいたうえで、下記を追っていっていただければ幸いです。

まずこの講習なのだが、名前では呼ばれない。僕は1025番というトリッキーな名前で(あだ名は25番)一日を過ごすことに。「なんでこんな雑居房みたいな仕打ちされなきゃいけねぇんだ! 俺の中のサソリが黙っちゃいねぇぞ!」ってんで、渡辺文雄的存在をメッカチにしてやろうと思ったんですが、教官の人たちは意外と親切なんで拍子抜け。

『親切のエレメント』を巧みに使い分ける教官の手馴れた対応に、キバを抜かれる人間学園の獣たち。講習を受けていたケダモノの人数は27人ほどいたのですが、この第一関門『親切のエレメント』の時点で、ニート・サンドウィッチマン・ベーゴマ職人あたりの、言うなれば独眼鉄・偏翔鬼・男爵ディーノ(@男塾)レベルの猛者は軍門に下ってしまうことに。

午前の講習は違反にまつわるエトセトラなんかの高説をたれるのですが、この説法がなかなか厄介な関門。延々と、交通事故に遭った人たちの悲惨話を煽るんですよ。春団治みたいな面をした教官が生き生きとした顔で「植●人間! 障●者! ●がもげたりしてハンデだな! そりゃ悲惨の限り! 獅子身中の虫を殺せ!」(ホントにそう言ったんだよ!)とか説法するんですけど、あまりにパンクで。何かの前衛運動かと思ってしまうほどの舌鋒に、思わず笑っちゃいました。「交通事故の叩き売り」という演目なんて初めて見たし、なにより、あんなにも恍惚の表情で“人の生き死に”を語る人を久しく見ていなかったので。『府中のゲッぺルス』を見れただけでも高い金を払った甲斐がありました。この利剣によって煩悩や魔障を打ち砕かれた受講者も多数で、彼らは何を思ったのかメモ欄に教官の教えである「常楽我浄」と書き綴っておりました(これもホントなんだから!)。

お昼を過ぎる頃には、27人のうちの約半分が魂を砕かれ、もぬけの殻になっていましたが、僕はさきほどのデマゴーグを録音するほどの余裕もありましたし、まだまだ健全でした。しかし午後! 

これこそがこの講習の最大の山場であります。「運転実習」(14000円)の他に、「屋外活動」(10000円)という項目があり、我々違反者は双方どちらか一方を受けなければならないわけですが、4000円も高い「運転実習」を受ける人のほうがなんでか多い。終了時間はどちらも一緒なのに、なんでか車に乗るほうが多い。僕なんかは原付で捕まったケダモノですよ。「なんで車なんか運転しなきゃいけねぇんだ!」ってことで、「屋外活動」を選んだんですが、どうも予想以上にダメージが大きいような気がしてきて、内心穏やかではなくなってきたのも事実でした。気がつけば、「獅子身中の虫を殺せ!」と小声で呟くマイセルフになりかけておりました。危ないィィ!

ゴミ掃除とか自転車の整理などとタカをくくっていたんですけど、活動内容はどうやら「交通量の激しい交差点での手旗の上げ下げとティッシュ配り」ということが判明。
おいィィィ! 聞いてないよォォォ! 完全な『辱め』じゃないか! 俺に“ロードス島の巨像”になれと? 見世物になれってか? 加えて「ティッシュ配り」だとォォォォ? 俺の人間的アキレス部を切断する気か?! お里が知れちゃうよ! 

“交通量の激しいところで客観的に現場を見ながら社会活動をする”ということらしいけどさ、確かに交通的には『善』かもしれないけどね、ホスト崩れ・ニート・サンドウィッチマン・酒気帯び常習者、そして俺なんかがそんな人目の多いところで交通活動をしたら社会的には『悪』以外の何物でもないでしょうが! みんな、オデコに『悪』ってタトゥーを入れている大罪者ですよ! 

だってホスト崩れなんか、元プロボクサー畑山みたいな金縁メガネをかけて、全身黒のロングコートを着たうえから、「交通安全」って書かれたタスキをかけてんだよ。コントじゃない! 俺が子供だったら、『不安』しか感じないね。「交通安全」っていうタスキかけてる人物が限りなく安全じゃない人種なんだよ。「~~~哉(也)」って反語文法があったけど、彼一人で体現しちゃったよ。“歩く疑問の終尾詞”となった彼氏、もちろん「横断中」っていう手旗を持ってるんだけど、絶対に「ここではないどこかを横断中」って解釈されちゃうよ。あんなね、瀬々敬久がプロデュースしたみたいなホスト崩れが手旗持ってたら、僕たちなんて単なるVシネの共演者にしかならないですよ。

彼以外にも、ティッシュ配りが社会的に悪影響を及ばすのでは? と感じた人ももちろんいました。小学生たちに≪マジで故意する5秒前≫みたいな危ないオッサンもいたし。キチンと考えてよォォ、何の更正に来たのかわがんねぇよ。

ちなみに、僕は来世分の笑顔を前借りして精一杯配ったので(残りティッシュ数:ゼロ!)、中選挙区制に戻れば当選するくらいの『街の人気者』にはなれたと思います。途中、僕のあまりの作り笑いに翻弄されたのか、中国人らしきご婦人が「産婦人科はどっちですか?」と聞いて来るほど! もちろん、場所は答えずに笑顔で『謝々!』とだけ返事をしておきました。ともあれ、二度とこんなことは避けたいッ。場所の都合上、多磨霊園を縦断して駅まで戻らなければならない、という断罪感も抜かりがないよね。
from the cradle to the graveっかての。

————————

と、こんな因縁があったわけです。
まぁ今回は、特に何もなかったんだけどね。

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