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2007年6月30日

第11回 秘宝館福袋

さて、秘宝館を出終わって、すっかり疲れきったダメ工房員だったのだが…。

なんだか、このままで帰るのも名残惜しい。

何度も書くが、今日3月31日で、伊勢の秘宝館は閉館なのだ。

聞くところによると、やはりあれだけの施設だから、コストも相当かかっている。そして、お客さんは最初のほうは物珍しさかにぎわっていたのだが、年々客足も遠のいていったそうだ。確かに動いていないマシーンや、埃のかぶった展示物なども多く、「どこだかで時間が止まっている」という印象はぬぐえなかった。僕らはたまに来てゲラゲラ笑うだけだが、維持・管理するほうの体力は限界ということだったんだろう。

蝋人形などの大型造形物は、引き取り先を探しているという話だった。どっかのIT企業なんかがどっさり買ってくれれば、それが一番の解決になるだろうが、彼等はそういう儲けのない遊びや寛容というものとは、どうにも無縁そうだ。

…ならば、形見をもらっていこう。

 

もう一度受け付けにいくと、あらゆるグッズが叩き売りされていた。僕らはその中に、福袋を発見した。閉館記念に制作された1000円分と2000円分の福袋。当然、中身は見えない。

三越や伊勢丹の福袋は買わないが、ここは秘宝館である。きっと、買ったら何かやってくれるだろう。そう思い、2000円分の袋を手に取ろうとしたそのとき、ダメ工房員あにーたは言った。

「嫌な予感がするから、1000円のにしよう」

 

確かに貧乏な僕らに2000円は痛い。そこで、1000円の袋をみんなで割り勘で買った。

いろいろゴツゴツしたものが入っていそうだった。

さっそく開けてみると…。

 

 

 

…。ビデオは、まあ分かる。しかしそれ以外は…。

 

まったくエロと無関係なグッズ。

 

ひよこ型の胡椒入れとか。ペンギンの形したテーブルランプなんか、使用済っぽいし…。他にも…。

 

…1000円のにしてよかった。

やはり、最後まで秘宝館は裏切らない。

そんな秘宝館が、無くなってしまうんだなあ。僕はちょっと寂しかった。

 

こうして、眠い目をこすりこすり、僕らは東京へと帰ったのであった。

 

その後、福袋の中身はエロビデオ以外よっつに押し付けてしまった。その後、どうなったのか知らない。

ビデオは延々と僕の家に封も開けずに置かれていた。

しかし、このまま置いておくのはモッタイナイ。そこで、意を決して鑑賞会を開いてみました。

 

 

ビデオの中身まで、期待を裏切らなかった伊勢の秘宝館を、僕らは当分忘れないだろう。

 

書いている人 大里 圭介(ごろう)
Oosato Keisuke

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