2007年06月19日第5回 おかげ横丁で煙管を楽しむ。
さてさて、もう旅行してから2ヵ月半が過ぎようとしている今、こうして更新しないでだらしない自分を叱り付けているごろりです。 伊勢神宮の内宮を出て右手には、お土産やさんや食べ物やさんが並ぶ「おはらい町」というのがある。伊勢神宮が日本最大規模の神社ということもあって、それに伴うお土産街も日本最大級ということなんだろう。すごい広さである。
ここの名物は、ご存知「赤福」ということになるのだが、僕らはそういうものには目もくれず、おはらい町に平成5年にできたという「おかげ横丁」というところに行ってみた。 おかげ横丁は、街並みも昔っぽく整備されており、大規模な映画セットのようでもあり、なかなかドキドキした。ちょうど陽も射し始めて、みんな何かをツマミ食いしながら歩いている。ご機嫌な横丁である。
街並みはどこを写真で撮っても、それなりな風景に納まる。建物の力は大きい。この横丁がどういう経緯でできたのか分からないが、建物自体は本当に昔ながらのものを利用しているのだろうか。少なくとも新横浜のラーメン博物館よりは歩いていて楽しかった。やはり空が見えるという開放感もあるのかな。
で、横丁にはいろいろな食べものが売っているのだが、嬉しいことに、どれもこれも100円前後なのである。こういう観光地は、こと食べ物になるとぼったくるものだが、さすがにここは集客が安定しているのか、値段設定が参拝客に優しい。あらゆるものが100円で売っているとなると、財布の紐もゆるくなる。 この浅漬けキュウリ串なんか、見た瞬間にお金払ってたし。
この田楽みたいなのもおいしかった。
しかし最もおいしかったのは、このコロッケと串カツだった。
これは「豚捨」というお店で売られていて、そもそもお肉屋さんである。行列がいっぱいできていて、買うとアツアツのをくれる。これも、味自体もおいしいけれど、やはり値段は100円ちょっと、サイズも手ごろ。「ウチでお腹いっぱいにさせて、他のお店には行かせない」といううような下心が無いのが、より商品をおいしくさせているように感じた。 これを食べると喉が渇いてきたので、「豚捨」の手前にある「伴茶屋」というお茶屋さんで休憩。このお茶が、一番茶だか二番茶だか忘れたが、とにかく美味しかった。家の近くにも、こんなふうにおいしくお茶を飲ませてくれるお店が、もっとあってもいい。
お湯を沸かしていると思われる窯? も、なかなか味がある。
お茶請けに、すこし甘いものも。たまり餅というらしいが、これもおいしかった。
しかし、おかげ横丁で最も目を引いたのは、やはり「煙管を吸わせてくれるお店」だった。「つぼ屋」というお店らしい。一回吸って、100円。
洒落で「たばこ推進委員会」なんてサイトを作りかけているくらいで、タバコには興味がある。 ふつうにタバコを吸うのにも飽きてきたので、手巻きタバコをやってみたり、葉巻をやってみたりしたが、煙管は未体験だった。合羽橋から浅草に行く途中のタバコ自動販売機で「煙管セット」が売られていてどうしても買いたかったのだが、そのときは手持ちの金が無く、悔しい思いもした。 だから、この「つぼ屋」での煙管体験は、絶対にはずせなかったのである。 「つぼ屋」に入って100円を払うと、良い感じのおじさんが、煙管に火をつけてくれる。この火も、火鉢から少しだけ火種を取り出して、点けてくれるのである。 僕はたばこを味わうにあたっては、火の種類も重要だと思っているのだが、ランクとしては、 ライター < マッチ < 焚き火 < 炭火 と思っている。だから今回の火種での点け方には、個人的には大満足であった。
実際に吸ってみると、これがなかなか、きつい。なんといってもフィルターが無いので、モロに肺に入ってくる。僕などは、むせてしまった。しかし慣れてくると、おいしく吸える。 煙管独特の味わいもあるのだが、何と言っても雰囲気がいい。雰囲気を吸っているようなところがあるのではないか。だから、普通のタバコよりも、当然満足感がある。肺に悪いのは間違いないところだが…。
煙管は、詰める葉っぱの量も少ないので、3、4回吸うと、もう無くなってしまう。しかしフィルターが無く、きついので、そのくらいがちょうど良いとも思える。 吸い終わると、専用の竹筒に、灰を落とす。このとき、思い切り叩いて落とすのがポイントである。うまく叩くと、「ポーン」と気持ちのいい音がする。そして叩いたときに管できる「へこみ」の集積が、また味になっていく。 そして灰を捨てたら、煙管を吸い口からぷいと吹くと、煙がもわっと上がる。これがなかなか、粋である。 お店のおじさんが「情緒があるね」と言っていたが、たしかに、そういうものを感じさせる要素は揃っている。
吸い終わった後、家でも煙管を吸うために、初心者用の「煙管セット」を1500円くらいで購入した。中には、やや安っぽい煙管と、「小粋」と書かれた煙管専用の葉っぱが入っていた。
この葉っぱは、たとえば手巻きタバコの葉に比べると、細く、やわらかいように思えた。これは結構量があるので、湿気にやられさえしなければ、長期間楽しむことができるだろう。
そんなこんなで、煙管初体験は楽しかった。楽しかったので、ビデオでも撮ってあります。
次回はいよいよ、秘宝館潜入です。
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