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2005年10月18日

第10回 小樽とカニ。

8月21日、昼すぎ。

ミスタードーナッツでは、無意味なうつ状態に陥ったが、すぐに小樽を観光できるだけしてみようと思い立った。

JR快速エアポートという電車で小樽へ一直線。格好いい名前の電車でリニモみたいな乗り物を期待したが、ただの電車だった。

電車はしかし、思いのほか快適だった。30分くらいで着いたと思うのだが、そのあいだぐっすり眠ってしまった。この眠りが、良い感じで半徹夜状態の僕の疲れを癒してくれた。

小樽駅に着いた。4番線の4の数字がヨットの帆になっていて、洒落ている。

小樽駅は、札幌駅や麻生駅と違って、なにかこう、観光客として来た僕を迎え入れる体勢が整っている感じだった。ふつうの駅だったが、第一印象は良い。ここでも、中国人らしき観光客がいっぱいいる。北海道、人気あるんですね。

陸橋に標語が。

これを見たとき、ああ、いま自分は北海道にいるんだなあと実感した。ここで実感するとは思わなかった。

小樽駅からまっすぐ、長いゆるやかなくだり坂が続く。小樽という街は非常に整備されていて、その整備のされ方も、札幌のようなシムシティな感じではなく、景観として非常に完成度が高い。

こうして、過去使われていた線路も遊歩道として保存されていたりする。

建物も、古めかしい建物が多い。よっつの北九州ロケで門司を見たときも思ったのだが、港町というのはこういうレトロな建物が多くて、見ごたえがある。これは確か新聞社だったと思う。

バスもそれらしいのが走っている。う〜む、モダンですね。

カラオケまでむりやりレトロな景観にはめ込まれている。しかし「スリラーカラオケ」ってなんだ。別にカラオケにスリルは要らないだろうに。

歩いていると、道にベンチを広げて何人か飯を食べるような場所があった。僕は屋外ベンチで食べるというのに弱い。近くで見てみると、「茹でたてたらば蟹」。同じ店の屋内では、昨日甲子園で優勝した駒大苫小牧の関係でウニ丼セールをやっていたのだが、僕はやはり茹でたてが気になる。

お店の人に聞いてみたら、目の前で茹でたり、ほかの魚介類を焼いてくれるらしい。僕はお腹もすいていたし、ここで昼食を食べることに決めた。

お店の人が「どの蟹が良い?」と聞くのだが、どの蟹がいいのかなんて分かるはずもない。そこで、3種類ランダムに入れてもらった。これで1000円。これが高いのか安いのかは分からないが、とにかくおいしそうだ。

ついでに、なんかの貝も焼いてもらった。これは確か200円くらい。バターと醤油みたいな味付けだった。焼いてるそばから、香りがすばらしい。

蟹など、どう食べていいのか分からなかったが、隣の人のやっているように見よう見真似でハサミを入れて、とにかくむしゃぶりついた。…おいしかった。スシローのカニの握りとは違う。カニ嫌いの友人・よっつも、これならおいしいと言うのではないかと思った。

おいしく食べてから、さらに坂を下ると、運河に出た。

運河には倉庫がたくさん並んでいた。この景色はすばらしい。水彩画にでもして売りたいくらいだ。実に風情がある。疲れが吹っ飛んだ。ホテルのチェックインまで、さくさく歩いていろいろ見ようと思った。

書いている人 大里 圭介(ごろり)
Oosato Keisuke

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